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HAPTIC DESIGN AWARD

佳作受賞

http://hapticdesign.org/award/

connect project  《HAPTIC ART》

connect project
全国の障がいのある人達が通所している作業所で行われている、※さをり織りの残り糸を結びつなげて、それを有償で譲り受け、更に色々な人達で結びつないでいくプロジェクトです。それぞれの地域で行われるさをり織りの残糸を色々な人が結び、つなげて形にします。アートによってつながっていく、そして多様性を持った未来へと糸をつなげ、新たな価値を創出します。
触覚の抽象表現
そして、この作品には未知の表現が隠されています。それは視覚障がいの人へも伝わる表現です。現在の点字というものがない頃、結び文字というものが存在していました。紐の結び目でいろはを表し、文字として認識する方法です。この作品の結び目に触れることで、もうひとつの未知の表現を体感することができます。ランダムに結ばれた、さをり糸からはどのような、抽象的点字表現が現れるかは視覚的にはわかりません。しかし、点字を読み解くように、触れることでこの作品の未知の部分を感じとることができます。障がいあるなしに関わらず、触覚を通じて伝わるアート。新たな※HAPTIC アートとしての価値をデザインして行きます。


※「さをり織り」は、1972年に大阪の主婦、城みさをによって生みだされた最も簡単な「はた織り」のひとつです。 名前の意味は、それぞれが持つ個性・感性を織り込む、つまり「差異を織る」ところから来ています。 「さをり織り」の理念は、「教えないで引き出す」「思いのままに織る」に集約されます。www.artsaori.net/about_sawori.html参照
現在はその制作のしやすさや、
自由な織りの理念から障がいのある人達の作業として、全国で取り入れられています。

※「触覚(Haptic)」

 

JUDGE’S MESSAGE

審査員メッセージ

堀木 俊

隈研吾建築都市設計事務所

結び文字の再発見というある種の文化人類学的な視点に、新しさの定義を考えさせられた。
アート作品として範囲を限定するのではなく、人々が環境を理解するためにある環境を主体的に編む技術として発展させることが出来るのではないか。障害の有無に関わらずそれを触ることの楽しさを通じて言語的な何かを理解する魅力的な作品だと感じた。
人が持つ独特な言葉の訛りやリズムが触覚に現れたりすると面白いですね。

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